シニア情報生活アドバイザー制度の仕組み

<1> シニア情報生活アドバイザーとは

◎ わかるまで何度でも専門用語を使わず説明し、やってみせることができる人。

◎ 自分の趣味や関心にパソコンをどう活かせるかアドバイスできる人。

◎ 地域ITリーダーとしてシニアの社会参加や活動の機会を増やすお手伝いをする人。

シニア情報生活アドバイザーは、シニアがパソコン(あるいはタブレットなどの情報端末)やインターネットを利用して、より楽しく、生き生きとした生活を送れるようにお手伝いをすることが目的です。つまりシニア情報生活アドバイザーは、「講師」と「受講生」という関係でなく、家庭菜園の初心者が近くの農家の方に野菜の手入れ方法についてアドバイスしてもらう、または漬物のウマイ漬け方を教えてもらう、そんな感覚でパソコンの利用について「身近にいて、気軽に相談にのってもらえる」ような人のことです

<2> シニア情報生活アドバイザーの活動例

シニア情報生活アドバイザーは、ワープロや表計算、画像処理など個別のソフトの使い方について知識を深めるものではありません。ワープロや表計算を日常生活の中でどのように活用すれば便利なのか、どのような使い方ができるのかを説明して、相手の人が、「それは自分もやってみたい」と思うような提案ができることを目指します。

例1:こんど仲間で伊豆の温泉に行くことになってさぁ

→ じゃ、近くにうまい寿司屋があるかインターネットで探してみよう。

例2:東京に行っている息子にやっと孫ができたんだ!

→ デジカメで毎日写真を送ってもらうためには、まずSNSかメールだね。

例3:これから農業法人に移行するんだけど、イロイロ準備が面倒でね・・

→ 耕作地の集計ならこんな方法がラクだし、作業代行の清算だって簡単にできると思うよ。

<3> シニア情報生活アドバイザーになるためには

シニア情報生活アドバイザーの受講資格は以下のとおりです。

◎ おおむね50歳以上であること

◎ パソコンを利用したメールの送受信を日常的に行なっていること

◎ 日常的にパソコンを利用していること

シニア情報生活アドバイザー養成講座のご紹介

シニア情報生活アドバイザーのためのセミナーは以下のとおりです

第1講義 イントロダクション

・シニア情報生活アドバイザー制度のとは
・いろいろなパソコン活用方法
・自己紹介(得意なパソコン利用分野など)

第2講義 パソコン操作の基礎

・シニア向けのいろいろな設定
・ウィンドウの操作
・ファイルとフォルダの操作

第3講義 インターネットの利用

・インターネットの仕組みとできること
・電子メールの利用(設定と操作)
・Web(ホームページ)の利用
・インターネットの利用にあたっての留意事項

第4講義 講義案を作成する

・教える項目を書き出す
・優先順位をつける
・講義案をまとめる

第5講義 講師を体験する

・実際に講師を体験してみる

第6講義 いろいろな講義のための基礎知識

・サポート活動の概要と実際

第7講義 利用方法を考える

・パソコン活用のアドバイス
・趣味や関心を活かしたパソコン利用

第8講義 利用方法を発表(プレゼン)

・趣味や日常生活にパソコンをいかに活用できるか
・資格試験(筆記、実技、発表)

シニア情報生活アドバイザーの参加費用は以下のとおりです

個人で受講される場合

・セミナー受講料 30,000円

受講料金には、8回分のセミナー受講料、検定料およびアドバイザー登録料金を含みます。

・テキスト代金 2,500円

団体で受講される場合

団体が主催して講座を実施する場合には、講師派遣料、交通費実費などとして清算をお願いします。なお実施団体が受講者に費用負担を求めるかどうかは任意です。